機能性表示食品のヨーグルトを一覧から選んでみよう

機能性表示食品の中でもヨーグルトは数がたくさんあります。どのヨーグルトを選んだら良いのかと悩んでしまう人も多いでしょう。この記事ではヨーグルトの機能性表示食品が多い理由や機能性を示す成分の特徴について紹介します。

ヨーグルトを選ぶときには各社が提供している一覧を見て選ぶと良いので、その理由と選び方のポイントも解説します。

βグルカンの機能性表示食品の特徴

機能性表示食品にヨーグルトが多い理由

機能性表示食品を探してみるとヨーグルトが多いのに気付くでしょう。消費者庁に届出をすれば機能性表示食品としてどのような作用を持っているか、どんな目的で摂取すると良いかを表示できるようになります。メーカーとしては開発した製品を宣伝するのに効果的で、ターゲットを決めてマーケティングするのも容易になるメリットがあります。

機能性表示食品として届出をするには表示する機能性に関する科学的根拠が求められるため、試験研究や情報調査のためのコストがかかることは否めません。届出のために書類を整えるのにも人的コストがかかることは明らかですが、それでもマーケットを広げて販促をするのに有効と考えられて届出をするケースが増えてきています。

ヨーグルトでこの傾向が強い理由は三つあります。一覧を見て機能性表示食品のヨーグルトを選ぶときにも重要なポイントなので詳しく理由を確認しておきましょう。

市場競争が激しいから

各社の機能性表示食品の一覧を見るとわかることですが、ヨーグルトは市場競争が激しくなっています。健康志向や美容志向の世の中になり、健康や美容に良い食品がよく注目されるようになりました。ヨーグルトは機能性表示食品が制度として整えられる以前から、おなかの調子を整えるのに良いとよく言われていました。

ヨーグルトを毎日食べる習慣を作ったら便秘が解消されたといった口コミもあったことから、おなかの調子を良くしてもっと元気になりたいという人から注目され続けていた食品です。さらに栄養素についてタンパク質が豊富でビタミンやミネラルも幅広く含んでいる点も着目され、健康にも美容にもプラスに働く健康食品として認識されるようになっていました。

そのため、健康や美容に関する独自性のあるヨーグルトの開発を各メーカーが精力的に行ってきました。その独自性を認めてもらうのにも機能性表示食品として届出を出すのには効果があります。

市場競争の中で消費者に選んでもらえるようにするために機能性表示食品にしようという動きが強まりました。そして、各社で一覧にして数種類から数十種類のラインナップを提供できるほどに数が増えています。結果として競合他社のとの競争に勝つには機能性表示食品にする必要性が高いという認識が広まり、次々に届出が出されているのです。

機能性表示食品制度の信頼と今後の動向

機能性成分を使い回せるから

機能性表示食品として届出をする際には機能性成分がどれなのかを特定して、その成分によってどのような作用がもたらされるのかを科学的根拠によって示さなければなりません。新しい成分を見つけ出して機能性表示食品にしようとすると莫大な量の試験研究が必要になることもあります。

そのため、新しい製品開発をする際にはコストも期間もかかりがちですが、ヨーグルトの場合には必ずしも試験研究の負担が大きくないのも製品数が増えている理由です。

ヨーグルトではビフィズス菌や特定の乳酸菌を機能性成分としている製品が主流です。ビフィズス菌や乳酸菌はヨーグルトの製造に欠かせないもので、各メーカーが独自のものを作り上げてきています。そのビフィズス菌や乳酸菌を使って機能性表示食品の届出を一度してしまえば、その後は同じ機能性成分を使っている製品なのでエビデンスを使い回すことが可能です。

科学的根拠を新たに取り直す必要がないため、スムーズに製品のラインナップを増やせます。ヨーグルトの味や風味は使用する牛乳や添加物を調整したり、発酵時間を変えたりすれば変化させられます。このように機能性表示食品の届出をするコストを抑えられる性質があることから、ヨーグルトの機能性表示食品が多くなっているのが現状です。

新規参入もしやすいから

機能性成分として届出をした事例があると試験研究をせずとも機能性表示食品にできます。

そのため、新規参入障壁が比較的低く、発酵によってヨーグルトを製造する設備さえあれば既存のヨーグルトと市場で競える製品を世の中に打ち出せます。

ベンチャー企業が開発したヨーグルトも機能性表示食品として販売されるようになり、さらに機能性表示食品のヨーグルトが増えてきました。成分が有名なら消費者が手に取ってくれる可能性が高いという点に着目して、他の食品メーカーがヨーグルトを作るケースも見られるようになってきています。

ヨーグルトを一覧から選ぶときのポイント

機能性表示食品のヨーグルトを一覧から選ぶときには、それぞれの機能性成分で分類するのが重要なポイントです。表示できるようになっている機能性は氷山の一角でしかないことがよくあります。例えば、乳酸菌の場合にはおなかの調子を整えるという意味合いの表示で届出をしているケースが多いですが、各メーカーが独自の乳酸菌の機能について他にも研究結果を発表しているのが一般的です。

中性脂肪を減らしやすい、抵抗力を高めるなどといった観点での試験研究もよく実施されていて、オフィシャルサイトや論文などで公表されています。魅力的なものがあるなら、その作用も期待してヨーグルトを選ぶのが良いでしょう。

そのためには一覧になったヨーグルトを機能性成分によって分類し、それぞれの成分について知られていることを調査するのが肝心です。もう一つ重要なのは栄養に関する考慮です。ヨーグルトを一覧表示してみると低脂肪、無脂肪となっている製品もあるでしょう。

脂質の取り過ぎが気になっているときには魅力的なヨーグルトです。また、低カロリーにしているヨーグルトもあります。このような観点でも製品比較をしやすいのは一覧で見てみるメリットです。機能性成分だけにこだわらずに栄養全体を考えてベストな機能性表示食品を選び出しましょう。

自分に合う機能性表示食品のヨーグルトを選び出そう

機能性表示食品のヨーグルトは市場競争と機能性成分の使い回しができるメリットがある影響で次々に新しい製品が登場しています。一覧で見てみると使用されている機能性成分にも多数あることがわかります。その成分ごとに分類をして期待できる作用の比較をしつつ、脂肪分やカロリーなども考慮して自分に合う機能性表示食品を選びましょう。